忘れ忘れて朽ちてゆく ぼくの大事だった記憶たち
今が、今がとても楽しくて 今にすっかり埋まってしまって
大切だった大事だった 全て過去形で済まされてゆく
そんな記憶を 詰めておく箱


きみのうろこに映し出されている ぼくの大事だった記憶たち
忘れるつもりなんてなかったのに いつの間に忘れていたんだろう
取り戻そうと指を伸ばしたけれど ぼくの記憶を移した魚は
ぼくの指に怯えて あぶくを残して逃げてしまった
ぼくが苦しんでいると勝手によってくるのに
ぼくが求めるといつも逃げてしまうんだ


ぼくの記憶を映し出す 綺麗なうろこを持ってる魚
泳ぐところは海ではなくて 陸でも空でもないどこか


うろこに映った大事な記憶 日ごとにノイズが増えてゆく
どうしてノイズになったのか どうして色が消えるのか
ぼくにはとても大事なのに でもぼくは思い出せない
忘れ忘れて朽ちてゆく ぼくの大事だった記憶たち


やがてうろこがノイズで埋まり 声も日ごとに消えてゆく
ぜんぶぜんぶなくなって ぼくは魚になっていた

魚になった僕は今

誰かの過去を映してる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

幻想の魚

いまいち韻を踏めてない感がありますが、不思議な歌詞が作ってみたかったんです。
一人称は「ぼく」ですが、特に性別は意識していません。

閲覧数:246

投稿日:2008/05/24 20:51:09

文字数:473文字

カテゴリ:その他

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