学校法人　山羽　聖クリプトン学園は日本の温暖な気候の田園都市にある。
高等部・中等部・初等部・幼稚部を持つ一貫教育の総合学園。学舎はすべて市北部の丘に立地、広大なキャンパスを形成している。
キャンパス中央には桜（エドヒガン）の巨木があり、学園職員や生徒たちの憩いの場になっている。最初からそこにあったとも、創立者が移植したとも言われているが、真相は誰も知らない。各校門から丘下の市街地までの坂道は桜並木になっている。これらは移植されたソメイヨシノ。

高等部・中等部は一応進学校として知られているが、学校側で特段特殊な進学指導をしているわけではない。大半は生徒の自発的努力による。エスカレーター式を採用しておらず、一般入学試験による考査方式を採っているため。クリプトン学園自身は大学を持たないが、学校法人として山羽音楽大学、学芸大学、工科大学があって、大半の生徒たちがそこへの進学を目指している（推薦制度、特待生制度などの有利な条件がある）。
代わりに、文化情操教育に注力している。音楽・絵画・文学そして演劇分野におけるレベルは高く、全国コンクールなどでは毎年入賞者を輩出。制服があるが、そのデザインは当学園卒業生によるコンペティションを開催した上で決定したもの。
最近は食育に力を入れだしているという噂がある。ある教員が入職したことによるらしいが、現在のところは未詳（デザート関連らしい）。

高等部には普通科・芸術科・工業科の３科がある。工業科は音響・エレクトロニクス及びモーター関連教育が全国屈指。

中等部において、生徒たちは自校のことを通常は「クリ中（ちゅう）」と呼んでいる。が、「クリなか」という者も散見される。おちゃらけた者の中には「クリもなか」という者もいるらしい。桜の巨木については、「ジジ桜」「ババ桜」などと名付けているが、後者を口にする場合は周囲に気をつけなければならない。ある教員がその場に居合わせていると、半径100ｍ以内にいる者が認知してしまうほどの修羅場になるからだそうだ（経験者談）。



主な登場人物

加賀峰　鈴（かがみね　りん）１２月２７日生まれの山羊座。
中等部生徒会生活部長を務めているが、本人の生活態度や服装は微妙。本人曰く、「禁止と許可の境界を体現している」とのこと。リボンが彼女のＩＤ代わり。学業は全般に良い。明朗快活、直情型で短気。思ったことをずばずば言うので、周囲が困惑する。たまに暴走する。

加賀峰　蓮（かがみね　れん）１２月２７日生まれの山羊座。
鈴の双子の弟。いつも物憂げな表情だが、真顔なのかポーズなのかは不明。何かの過去を引きずっているのかもしれない。普段は寡黙な少年。陸上部に所属し、快速。短距離も長距離もこなす。体育と音楽の成績はトップクラスだが、他は平凡。よく授業をさぼって校舎屋上やキャンパスの片隅で佇んでいるところを目撃されている。姉同様たまにアツくなるが姉よりは冷静。

俳号　めいこ（はいごう　めいこ）５月６日生まれの牡牛座。
音楽教員。年齢は不詳ということになっている。何の理由か、蓮を気に入っているようで、
蓮がいなくなったときは授業を放り出してでも探し回る。蓮の相談役でもある。
彼女が側にいるときは話題を選ぶこと。殊に学校の桜関係は要注意。
アルコール類が好きだが、その嗜好はオヤジギャル的で、日本酒とそれに合う安価なつまみ類を好む。酔いつぶれるのが早い。

始音　海人（しおん　かいと）４月７日生まれの牡羊座。
家庭科教員。アイスクリーム研究の権威という噂があるが、誰かが確かめたというわけでもない。また、夜にはどこへともなく姿を消すという。何かをしているのは確実だが、何をしているのかは誰も知らない。「卑怯」という言葉に過剰反応する。

初音　未来（はつね　みく）８月３１日生まれの乙女座。
高等部に在籍。詳細は不明。ツインテールの長髪が特徴。鈴・蓮のことをよく知っているらしい。


※当設定は、実在する団体・個人とは一切関係ありません。