心が痛む時、私は誰に電話すればいいの
３桁じゃ足りない
きっと溢れ出すのはあまり取るにたらないそんなことばかりだ

三階のベランダ、少し遠くを見て足が竦だ
西の空は晴れ模様
3回目の春が何食わぬ顔で右の頬を蹴った
目新しい花が咲いてた
どうも心は晴れないんだ

夜風が告げる
昨日はもうとっくに去ったと
寂しくなって少し潤んだ
花が朽ちてまた咲くまでも待てないから
あなたに聞いて欲しいんだ
よだかの歌を

いらぬ口ばかり達者になって
会えない人が増えてくばかり
この春が去る前にどうか聞いて欲しい
あなたに会いたい

喉元にナイフ突き立てるのは過去の自分
墨汁まみれの足跡も自己責任で片づけて
相対的に見て私は幸せ者らしい
データではそうなのかもしれない
だけど心が難しいんだ

途方もない
幾千の星を眺めて
手に余るのは自尊心ばかりで
やがて朽ちて骨になるのは早いから
あなたに聞いて欲しいんだ
今日の出来事

腹の奥底まで震わせて
笑えるほどのエピソードはないけど
もう一度あるかどうかわからないから
あなたに会いたい

心が痛む時、私は誰に電話すればいいの
３桁じゃ足りない
きっと話たいのはあなただから