雨あがりの音に耳を澄ませている
雪解けのような静かな匂いに揺れた

はらり落ちた滴は川になるの？
どこまででも続いて
あなたの元へ飛んで
かすかなきらめき呼んで
「いつか花を咲かせて」
胸の中でつぶやくよ

少年は夢見るいつか来る明日を
内燃機関いっぱいに恋を歌ったんだ
有色の涙がはじける海まで
届いたのならば想い伝わるかな

風色の空吹き飛ばした雲追って
雨音に乗って聞こえる秋風近く

焦れる火花透明な導火線つたう
夢の中を溺れて
瞬く星燃やして
焼きつく瞳の奥
「夜空に咲き渡れ！」
終わりない恋の歌を

蒼色(そうしょく)のメロディーを彼方の星まで
届けた時には君に笑いたいんだ
流れる体が浸る波の間に
想いのかけらが一滴落ちたんだよ

つぼみが芽吹く朝も陰る夜も

解ける花の香りと
君が描く世界の
止まない儚い願いは
「ただそれを守りたいんだ」
さえずった鳥の歌に
春の息吹溶けだして
暖かな想い乗せて
何度も何度でも願うよ

少年は夢見たいつか来る明日を
上昇気流に乗って恋を歌ったんだ
有色の涙がはじける海まで
届いたのならば想い伝わるよ

就航路線なぞって涙の宇宙(うみ)まで
虹を架けたなら君にも届くかな