小鳥のさえずり
時を刻む秒針
乾いた音に合わせた
楽しげな夜の三拍子

遥か遠くの鐘と
微かな笑い声
水の足音に紛れ込んだ
近くの泣き声

今日も異常なし
ここにいる全ての自分に
発信しようか
「半径100m付近誰モイマセン」

塞いだ耳のうそに
扉に寄り添って息ごろし
わずかな隙間を
誰も気づくことはない
それでいい
後悔は半歩後ろに

取捨選択の響き
捨てられた考え
待ち合わせは相手を
またせないようにと

待つのが嫌いな
寂しがりやの仮面
手放せない
素直になれないから

閉じた瞼の裏に
扉の向こうを想像する〈ウツス〉
わずかな隙間に
託した小さな望み
お願い
誰か気づいて

非常事態宣言。
とても近くから初めての音
扉越しの振動が
「これが望んだものか」

自ら造った扉の前に
閉じた目と耳を開けて立つ
ぬくもりさえ忘れた
ぼくの大きな望み
ノックの音を待ったの

空白の扉の先に
頬を濡らして息つめて
わずかな吐息に
誰も気づくことはない
それがいい
今、外に出て

いつかぼくが
ノックできる扉を探して

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

まちびとびら

あなたが待つのは、
ぬくもりですか?それとも、・・・・


中々踏み出せない自分を
やさしく呼んで、引き寄せてくれる。
そんな温もりを、歌詞にしました。

さみしいのに言えないこと。
壁を作ってしまったこと。

ありませんか?

閲覧数:105

投稿日:2010/08/30 13:17:54

文字数:461文字

カテゴリ:歌詞

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