―葬る詩…送る詩…葬列の少女が歌う詩
猛く樹々深淵の森
花知らぬ種子は迷い人
遠き日々黄昏の岸
往き先は何処舟渡し守
朽ちた月爆ぜた星
零れ堕ちた者の悼み
総て呑み干してしまえる
酒盃と成せよと髑髏
其の手で何を掬うべきか
対翼に変えられた鳥は
其の手で何を救うべきか
墓標に刻む名もない《 》は
―葬列の河 棺の舟は儘下る
蒼く樹々大陸の海
花咲かぬ種子は眠り人
永き日々追葬の詩
逝きし子を探す母の影
灼けた土凍てた途
崩れ堕ちた時の高み
総て尽き果ててしまえど
歴史と成せよと髑髏
其の手で何を掬うべきか
水泡に帰せられた魚は
其の手で何を救うべきか
墓標に刻む名もない《 》は
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