何もかも忘れることなどできない
そこに愛がなければこそ
ただ苦い果実 花など枯れて
海原の雲の向こうにまだ見えて
啄(つい)ばんで囁いてもカラの胸
魚が溺れて 虹はかからずに
後悔が染みてそれは何故
始まりを嘆くのか
終焉を責めるのか
消し去りたいのはどのわたしで、
蘇る記憶 茨のよう
憎しみも愛ならば
苛立ちを捨てさせて
飛び立てないから重いクサビ。
人知れず泣いたことなど誰でも
思い合う人が在ってなお
まだ理解できず 腹の底など知れず
群雲の先の豪雨に流されたい
打ち震え喜んでみるイツワリが
小鳥は墜落し 七色を拒むよに
足跡(そくせき)は何度振り返っても
代わり映えしはしない
間違いは正されない
消し去りたくてもこのわたしで、
押し付ける苦痛 惨めな夜
憎くすら思わずに
修正をしたいだけ
泳げないほど思い クサリ。
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