汽笛の高らかな 音が裂いた
静寂も与えない 無慈悲な夜明け
冷えてく体温の その隙間に
誰も気づけない 胸の奥焦がして
誰かが言いました
「この先は、行き止まりだよ」
私は言いました
「それでも、まだ、進むよ」
執着 まだ 進む
道さえ あるのなら
終着 目を開く
なにより 恐れた 答えを
汽笛の高らかな 音が裂いた
静寂も与えない 無慈悲な夜明け
冷えてく体温の その隙間に
誰も気づけない 胸の奥焦がして
誰かが言いました
「帰るなら、今しかないよ」
私は言いました
「それでも、まだ、進むよ」
帰る場所はないと
靴底すりへらし
帰り道もないと
暗がり その先 見据えて
何かを探しては 取りこぼして
傷が癒える前から 傷を増やした
欠けてく思い出の その隙間に
誰も気づけない かがり火を燃やして
旅人には なれず
居場所も 見つからず
帰り道も なくて
それでも 進んだ 終着地
あなたを探しては 取りこぼして
さめざめ泣く雫で 頬を濡らした
欠けてく思い出に 追いすがれば
進む 進めると また嘘をついて
汽笛の高らかな 音が裂いた
静寂も与えない 無慈悲な夜明け
冷えてく体温の その隙間に
誰も気づけない 炎を 灯すだけ
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きてきの たからかな おとがさいた
せいじゃくもあたえない むじひなよあけ
ひえてくたいおんの そのすきまに
だれも きづけない むねのおくこがして
だれかが いいました
このさきは いきどまりだよ
わたしは いいました
それでも まだ すすむよ
しゅうちゃく まだすすむ
みちさえ あるのなら
しゅうちゃく めをひらく
なにより おそれた こたえを
きてきの たからかな おとがさいた
せいじゃくもあたえない むじひなよあけ
ひえてくたいおんの そのすきまに
だれも きづけない むねのおくこがして
だれかがいいました
かえるなら いましかないよ
わたしは いいました
それでも まだ すすむよ
かえるばしょは ないと
くつぞこ すりへらし
かえりみちも ないと
くらがり そのさき みすえて
なにかを さがしては とりこぼして
きずがいえるまえから きずをふやした
かけてくおもいでの そのすきまに
だれも きづけない かがりびをもやして
たびびとには なれず
いばしょも みつからず
かえりみちも なくて
それでも すすんだ しゅうちゃくち
あなたをさがしては とりこぼして
さめざめなくしずくで ほほをぬらした
かけてくおもいでに おいすがれば
すすむ すすめると またうそをついて
きてきのたからかな おとがさいた
せいじゃくもあたえない むじひなよあけ
ひえてくたいおんの そのすきまに
だれも きづけない ほのおを ともすだけ
トモシクベル
探しても見つからない
それがなにより恐れた答え
大切なものや人、あたりまえにあったものが
もしなくなってしまったとき
認められずに、まず「もしかしたら」と
誰になにを言われても、可能性を信じて突き進みたくなります。
全て考えて、結局最終的に、失ったと認めたとき
涙が流れるんだと思います。
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