並ぶ二つの影法師　夕日照らす家路
何気ない四季の移ろい　懐かしき記憶よ

突如奪われた幸せ　二度と戻らぬ日々
邪悪なる者の正体　見破ったばかりに

この現世のすべてから　忌まわしき出来事を
消せるのなら　この魂　いくらでも捧げよう

呪われし契約結び　己の身と引き換えに
望むはそなたの　只人としての笑顔

千年の責め苦の果てに　成し遂げられた対価
されど貴様の願いなど　叶えてはやるものか

並び立つ二人妖（あやかし）　朱に染まる戦場
さりげなく交わす言葉の　端に滲む親愛

人の尺度超えし者の　他愛なき戯れ
出会ってしまった過ち　許されざる想い

呪われし願いをいだき　互いに惹かれ合う
結ばれない　そのさだめを　わかっていながらも

忌まわしき力を宿し　人の生を捨ててでも
運命に立ち向かうのなら　止めはせぬ

永劫の闇夜の中　見つけた微かな光
たとえ間違えた道だとしても　ただ突き進む

忘れもしない　幸せな日々　報い続けよう　返しきれぬ恩に

（守れなかった　そなたの笑顔　されど今度は　必ず守り抜く）

在りもせぬ罪を背負い　煉獄に身を投じ
永き責め苦を　甘受した　愚かしき人の子よ

赤き鎖　永久に解けぬ　呪縛が　二人繋ぐ
それが　捻じれた旅路の果て　辿り着いた答え

幾千の夜の果てに　掴んだ一つの未来
たとえ間違えた答えでも　永久に守り通す／守り通せ