物憂げ眼　こちらを見やる
何も言えない　陰った瞳
妬み嫉みは無いとは言えど
その目がどうも耐え難い

おめめは二つ　お口は一つ
当然すらも得られず嘆く

“ワタシを愛してくれますか？”
唇無ければ問えやしない
“ワタシの身体はどこでしょう？”
電子に埋もれて見えやしない


純粋眼　あちらへ動く
何も乞えない　沈んだ瞳
望み好みはあるとはいえど
その声どうも聞こえない

髪の毛生糸　身体は虚ろ
存在すらも得られず嘆く

“ワタシのお歌はどれでしょう？”
唇無くとも歌えるお歌
“ワタシの居場所はどこでしょう？”
歌えなければ生きられない


愛する貴方　求めて遠く
終焉すらも得られず迷う

“ワタシは生きていたいのです”
呼吸無くとも息づく彼女
“ワタシを愛してほしいのです”
瞳だけでも色づく彼女


声には出ない彼女の想い

“ワタシはそれでも生きたいのです
―――涙だけならば流せるのです”


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ものうげまなこ　こちらをみやる
なにもいえない　かげったひとみ
ねたみそねみは　ないとはいえど
そのめがどうも　たえがたい

おめめは　ふたつ　おくちは　ひとつ
とうぜん　すらも　えられず　なげく

わたしをあいして　くれますか
くちびるなければ　とえやしない
わたしのからだは　どこでしょう
でんしにうもれて　みえやしない


じゅんすいまなこ　あちらへうごく
なにもこえない　しずんだひとみ
のぞみこのみは　あるとはいえど
そのこえどうも　きこえない

かみのけ　きいと　からだは　うつろ
そんざい　すらも　えられず　なげく

わたしのおうたは　どこでしょう
くちびるなくとも　うたえるおうた
わたしのいばしょは　どこでしょう
うたえなければ　いきられない


あいする　あなた　もとめて　とおく
しゅうえん　すらも　えられず　まよう

わたしはいきて　いたいのです
こきゅうなくとも　いきづくかのじょ
わたしをあいして　ほしいのです
ひとみだけでも　いろづくかのじょ


こえには　でない　かのじょの　おもい

わたしはそれでも　いきたいの　です
なみだだけならば　ながせるの　です