【重音テト】ガラスのネコ【オリジナル曲】

テトの日にあげた曲です。


晴れた空に黒い袖と　赤く滲む指の先が
痛くて　でも気になって　爪を立てた

昨日　今日と　多分、明日も
暗い部屋の隅に座り
返事のない画面を見つめ
あー、ほら　また指が痛んだ

乱反射する透明が僕の視界を狭くする
その隙間から見えた　小さい微笑みが
まるで優しくて　目を伏せた

それは何度繰り返した　
手から滑り落ちて割れる
あっけなくゴミになって忘れ去られる

誰も彼もそんなもんで
都合次第　使い捨てで
そんなもんかって割り切っても
ほんの少し　悲しいよ

どんな風に生きてれば　僕は割られずいられるの
そんなことを考えて悩んでたって変わんないな
愛想笑いが得意で　その他感情は行方不明
臆病がちらついて　壊れないように　
口を閉ざしては　耐えていた

感情回顧──現実避航──。
愛憐情緒──観測不能──。
心身投棄──感覚麻痺──。

でも、まだ待って
もう少し頑張るよ

散々だった日常を　粉々にして忘れ去れ
飛んだガラスの破片が　尖ったまんま降り注いだ
乱反射する透明の向こう側へと行きたくて
臆病を閉じ込めた
少し壊れても　僕の意志はまだ　消えたりしない