僕を歌って　off vocal　

鵺（ぬえ）

『僕を歌って』

よくある光景とよくある心理的描写
僕のことを歌ってくれる歌はどこだ
鬼気迫る表情は滑稽になってしまった
何が心揺さぶるの

勇気をくれる言葉や共感することが正義で
少しずつ違和感を覚えていくは何故だ
脇道に逸れた僕をコケにされてる気分だ
誰か拾ってくれよ

暗がりの道夕焼けとチャイム　
長い影と通学路どれもありふれた思い出
終電車低い夜景と戯れ
今日を終えるとまた悲しい歌を聴きたくなる

笑っても泣いても下らなく感じた
誰か僕を歌ってよ
分かってよ分かってよ　
僕たちは大人になったようだ

不意に死にたいと思った
人が羨ましいと思った
自分はダメだと思った
人を妬ましく思った
嫌いな人が増えた
不満なことも増えた
理不尽なことに耐えた
でも誰も褒めてくれないな

もう嫌だよもう嫌だよ嫌だよ

嫌だよ嫌だよ

苦しみに飲まれる

笑っても泣いても下らなく感じた
誰か僕を歌ってよ
分かってよ分かってよ　
僕たちは大人になったようだ
僕はもういいよ方舟は待てない　　