陸を知らない、
陸を知らない鳥は
脚を持たない
パラディサエ・アポーダ

翼は紅く、
翼紅くひらめく
蒼に溶けない
パラディサエ・アポーダ

続く雲より高く　飛ぶ日を迎えて
明けの明星指した嘴

鏃で狙う目さえも　
惑わす羽ばたき

夜明け過ぎに弓鳴り
消えて去っても
とまれない

土の味知る時こそが、その身が朽ちる時と
知ってか知らずとしても　羽ばたきやめぬ鳥の・・・
脚なき鳥のレジェンド　わが身となぞりゆけば
果てなき旅路それでも　語りごとになろうか

纏う衣は
纏う衣は黒く
時を待たない
パラディサエ・アポーダ

剣は清く
剣清く煌く
闇に劣らぬ
パラディサエ・アポーダ

遥か果てよりきたる　つわもの迎えて
宵の明星さえも落した

鏃で狙う目さえも
惑わす刃捌き
夜更け過ぎに弓鳴り
消えて去っても
とまらない

土に剣下ろす時こそが、わが身が朽ちるときと
迷いは生まれくる前　母へと託した者
疵無き事は恥だと　己のが身戒めては
果て無き旅路の途中　小さき躯体眠る

愚か者たち崩す　つわものとなりて
白き貌、煤で隠した

その背に翼なくとも
風切る走りで
流れ星を捕らえた
蛇の目にさえ
留まらない　

土の味知る時こそが、その身が朽ちる時と
知ってか知らずとしても　はばたきやめぬ鳥の・・・
脚なき鳥のレジェンド　わが身となぞりゆけば
果て無き旅路それでも　語りごとになろうか