ポケットに詰め込んだ宇宙船
藍飲みこんだ影の隙間に
僕を裏返して縫っていく
塗りつぶす雨の列車

ポケットに詰め込んだ宇宙船
心の中でしか歩き回れない
酸素を探して飲み干す
光は眩しかった

片道切符でいいの
星屑に届くためには
「終点まで駆けていけ」と
夜空が笑ってた

弱虫な僕にはそれが精一杯で
掴めない景色に　夢が一つ転がって

回想列車　僕を連れていく
世界の隅で
ばいばい感情　解けないくせに
もう時間だね

ポケットを飛び出した宇宙船
初めて見る世界の先で
迷った咲き紡ぐ未来
墜落して落ちてった

弱虫な僕では辿り着けやしないから
広がったその先で弾け飛んだ手榴弾

朝焼け色に染まる世界に
動かない心
そりゃそうか渇ききった心臓じゃ
何も感じ取れないの

涙の先ではいつでも
ひとすくいだけ
ひとすくいだけ
その手を守り抜けたなら

回想列車　僕を連れていく
世界の隅で
星空の澄みで僕を殺して
戻らなくていい