今宵カーニバル

苛む糸を　紡いで　あなたの息を感じる事が出来るのなら
蝕む痛みを全て　受け入れましょう

舌で絡めた苦味は誰かの幸せ
首に絡みつくしなやかな指先は　あなたを求めていない

羽を震わせて鳴く虫の頭を潰し　甘い蜜を吸う

これより3の宵を数え　更に3の宵に
あなたと私の小さなカーニバル
深く深く繋がる場所で　浅く浅く撫で合いながら
あなたの血の香りが　鮮やかであるうちに


月が並ぶ空に落ちた鳥を　砂に埋もれた足の上へ這い上がる虫を
星は見ていない

指で絡めた髪は少し甘い香り
腰に纏わり付かせた細い指先で　あなたを求めていたい
羽を震わせて鳴く虫の頭を潰し　甘い蜜を吸う

これより明け方3時まで　月も3の夜に
あなたと私の小さなカーニバル
狭く狭く暖かい場所　暗く暗く陽が篭るなら
私の血の香りが鮮やかであるうちに


終わる日　下へ潜り込む　飛び出た左足は腐り落ち
その香りに黒く　群がる　命が

羽を震わせて鳴く鳥の頭を潰し　声色高くあなたの名前を呼ぶ

これより3の宵を数えて　更に3の宵に
あなたと私の小さなカーニバル
深く深く繋がる場所で　浅く浅く撫で合いながら
あなたの血の香りが　鮮やかであるうちに

これより明け方3時まで　月も3の夜に
あなたと私の小さなカーニバル
狭く狭く暖かい場所　暗く暗く陽が篭るなら
私の血の香りが鮮やかであるうちに