なんて平和な時間だったのだろう
夏の高い空
透明な水は無垢なあのころの
優しい目をしたあの子の色だ

耳を澄ませば
今も聞こえる
遊ぼうよって
一緒に行こうって
私の手を引いて

子供のころの鬼ごっこみたいね
私は足が遅いから誰も捕まえられない
こぼれた心。苦笑いが落ちてく
風吹く午後
声がした
後ろにはだれもいない


なんでもうそこに戻れないのだろう
夏の澄んだ空
瑠璃色の風は遠いあの場所に
羽を落とした私の色だ

耳元でまた
あの子がささやく
泣かないでって
顔をあげてって
涙をぬぐって

子供のころのかくれんぼみたいね
私は影が薄いから見つけてもらえない
かすんでく夢。塩水が落ちてく
優しい雨
撫でられた
見上げても誰もいない

届かないあの日の記憶。

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空蝉

閲覧数:28

投稿日:2015/01/30 17:00:14

文字数:334文字

カテゴリ:歌詞

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