「涙が溢れだしてくるんだ」

美しいほど不完全だ　紫陽花は空が泣くのを待っている
朝焼けに混じる珈琲の匂い　昨日は海が綺麗で写真を撮ったよ

泣いたって何も変えられないから涙を流すことに意味なんてないんだろう
さよならだけが人生でも　あゝ


溢れだしてくるんだ　溢れだしてくるんだ
喜びも悲しみも忘れないでと願って
零れ落ちてくるんだ　零れ落ちてくるんだ
醜さも泣き虫も愛してくれていたって
全部、わかっているから。　全部
わかっていたいから

愛が壊れゆくものならば　私にきっと意味などないんだ
堪えきれずに紫陽花は泣いた　雨はそれを隠すように降り出した

いつだって今も貰った心で悲しい唄だけしか歌えないよ
貴方だけを唄にしたかった

溢れだしてくるんだ　溢れだしてくるんだ
光を失ったあの日を消せないんだ
まだ溺れていたいんだ　まだ溺れていたいんだ
この傷も優しさも　全部

溢れだしてくるんだ　溢れだしてくるんだ
涙も思い出も背負って生きていきたいよ
溢れだしてくるんだ　溢れだしてくるんだ
さよなら愛しい人　本当はただ届いて欲しかった
涙が溢れだしてくるんだ