ただ愛して、手に入れたいの
　貴方に妬き尽くすから　今ダ・カーポ
未だ冷めない　胸焦げついて
　広がる冷ややかな色で　昏く染まった…
　
暗闇に響く音色聴き　浮き上がる漆黒の艶に

目を逸らせばいいのか 凝らし見てもいいのかと迷う
　その姿が可笑しくて 嘲笑うのが愉しみなのよ

可愛く啼いて縋っても 聞き入れられない願い、今に
　反逆をしてみせても 虚しく燃え尽きるだけならば

ただ、愛し尽くしたい　明日などいらない
　私は求める　至高の理想


歪む視界　翳した刃
　それでも指は震えている　終焉へと

いつかは終わるとふいに気づくのね
　予感は哀しいけれど、当たっているから…


愛だと信じた鼓動、鳴る　染め上げた鮮烈の紅に

手を触れてもいいのか　これは罠かと惑ってみせて
　この感情を謳歌しても　望みは募る天井知らず

猫撫で声で強請っては　素敵な痛みを零す素肌
　かき撫でるのは無知だわ　虚しく息絶えるだけならば

ただ、愛し尽くしたい　誰もが隠した
　芽生える本能　至高の理想


貴方へ捧げようか　背徳と名づけた珠玉の愛


ただ与えるだけなら　甘く、ぬるくつまらない夜に
　奪いつくし　そう、絶えない　鬩ぎのなかでうずまりなさい


どんなに強く抗えど　無駄な抵抗で終わるだけの
　慟哭に在るセオリィ　微かなる吐息、添えてなぞるの

ただ、愛し尽くしたい　明日などいらない
　私は求める　至高の理想


欠けたピース　拾えど無意味
　それぞれ別の方向へと　向いたままで
変えられないのよ　運命と知って
　予兆は見え隠れする視界の隅で

虚ろな瞳と翳した刃
　それでも指は震えている　終焉へと

いつかは終わるとふいに気づくのね
　予感は哀しいけれど、当たっているから…