キミはボクの光だ
異郷の祭囃子が響く
踊る阿呆を見笑う阿呆
岩戸の奥の神に捧ぐ
歌を奏でるキミがいた
通りすがっただけのボクの
脳を溶かし揺するような
音色をヴェール越しに紡ぐ
キミはまるで悪魔だな
雲間切れて日が差すように
確かに世界が変わったんだ
愛しいキミが望むなら
想いの業火に身を捧げよう
篝火《かがりび》向かい手を伸ばす
キミはボクの光だ
***
それは狂信と呼べるだろう
集る《たかる》烏合の腕が蠢く
そこに紛れたボクのことなど
キミはどうして気づけるだろう
微笑むキミの見つめる先
気障な奏者の流し目に
どろり黒い獣吠える
ボクの天使を奪う気か
始めからそう気づいていた
キミを縛る首輪などないことに
でも裏切られた恨みの火が
ボクの愛を返せと叫びそうだ
迷い蛾哀れ燃え尽きた
キミはそれでも光だ
***
嵐去って晴れ渡るように
確かに世界が変わったんだ
夢は覚めて狂いそうだ
それでもまだキミが愛しかった
キミの幸せ阻むなら
それはきっと愛じゃなく妄執だ
この身朽ちて灰になろうとも
想いの業火に身を捧げよう
暗闇向かい踏み出した
キミはボクの光だった
キミはボクの光だ
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