今まで見てきた日々　白と黒のセカイ
面白みのない　ダンスを繰り返す
さびてしまった　灰色の指輪
お気に入りの靴　綺麗に真っ黒

さあ　踊りましょうこの滑稽なセカイの中で
私のステップを　誰にも崩されずに
ねえ　きれいに踊っている私を見ないで
どうして世界は回って行くのかしら

舞台(ホール)に流れるワルツ　耳をふさいでも聞こえるの
煌びやかな景色美麗なダンス　すべて私が演出するわ！

ねえ見て　素敵でしょう？
私をねえ　見て頂戴

拍手の聞こえないこの舞台(ホール)で　私はずっと踊っている


侵入者が現れた　色を連れた貴方
求めてなんかない　変化なんかいらない
色がもどった　銀色の指輪
磨かれた靴　鮮やかな赤

さあ　消えて私の視界のどこにも映らないで
指輪も靴も　あのままでよかった
ねえ　きれいになってくこんなセカイ知らない
どうしてあなたは変えてしまうの

両耳で聞こえる小さななワルツ　見たことのない一つの楽器(メロディ)
あふれるばかりのハジメテは　すべてあなたの仕業ね

ねえ誰　貴方は誰よ
私をねえ　変えないで

舞台(ホール)にひとつ響く拍手の中で　踊りをやめあなたを見た


コツコツ響く足音は　ホールに存在を
伸びてきた温かい手は　　私に存在を
教えないで　知りたくないわ

いつか消えるものならば！！




両手を取って踊るワルツ　初めて知ったステップはミスばかり
笑顔のあなたに固い笑顔を　だってはじめてばかりなの

ねえねえ　怖かった
変化が　怖かったの

二つの影が落ちるこのホールで　一緒に踊ってくれる
貴方はずっと私の　欲しかったぬくもり