モノクロ

モノクロ


いつの間にこんなとこまで　迷い込んでしまったのだろう
灰色に染まる景色を　しかめっ面で眺めていた

崩れる瓦礫の山　その後に何をつくるの
自分の価値観さえも　積み上げてまた崩れていく

このまま僕らも灰になって　風に吹かれ消えていくとか
そんなこと考えて　色を失くした少年さ
モノクロに映るその世界に　どんな色をつければいい
その声と感触で　この心を色付けてよ

にわか雨が通り過ぎたら　透けそうな心の中
見え透いた嘘も本当も　意味を無くしそうで怖いよ

何でもできるような気がして　何もしてこなかった僕が
この空とこの土の　遥かな距離を思い知った
僕が見てるモノクロの風景　君にはどう見えているの
今はもう分からないよ　空が何色なのかさえも

雲間に差し込む光　ふと手を伸ばしてみる
心を晒されたような　眩しさの中溺れていく

このまま僕らも灰になって　風に吹かれ消えていくとか
そんなこと考えて　色を失くした少年さ
いつも通りのこの日常に　どんな色をつければいい
その声と感触を　この心に見せつけて

流れる涙の色さえも　何と表しようもなくて
君の手と僕の手の　遥かな距離を思い知った
いつか見てたカラフルな景色は
僕にはもう眩しすぎて　目を閉じ蹲ってしまったんだ