救いたまえと
(叫んでも)
唱えた声は
(聞こえない)
響く事無く
(無情な世界)
消え失せた


この世は常に
無情と悟り
諦めた日を
覚えてる

社会(刑務所)の中
閉じ込められて
死刑執行
待つ私

収監された
夏の日はもう
23年
前の事

祝福だと
感じてた
あふれる光は

身体を焼く
炎と
知った時

13年も
過ぎない内に
私の時は
凍てついた


成長は無く
変化もせずに
私は今日も
生きている

看守の誰も
知らないだろう
役に立たない
私など

更生果たす
囚人は
此処を出て行って

死刑と違う
変化の
死を迎え

死刑執行
される時まで
死ねない私
置き去りに

0で始まる
我が懲役は
途切れる事は
無く今も


淡い夢は
檻の中
全て塵となり

その向こうに
現実を
身体へ刺されて

それでも動かない
未来など無い
怠惰だけが
続いていく
罪人

醜い顔
引き攣った
笑みを浮かべれど

罪は消えず
看守達
私を蔑み

捺される烙印は
死刑判決
証明して
嘲笑う
傷で


救いたまえと
(泣き叫ぶ)
唱えてみたが
(無様にも)
誰の耳にも
(死に絶えるまで)
届かない


祝福は無い
侮蔑はあるが
憐憫はなく
冷えた目が

私を射抜き
口は唱える
お前の価値は
塵以下と

13年も
過ぎぬ内から
私の時は
凍てついて

収監された
夏の日はもう
23年
前の事