あなたに好きといった時間
どれだけあったかな
さよならだけが人生なんていうけど
こんな終わりが来るなんて

「今日時間ある?」
「じゃあ、どこか行こうか」
休みの日 笑顔で切り出したあなた
仕事であったこといっぱい話したよね
趣味は違うけど
けんかもいっぱいしたけど
一緒にいる時間はすごく大好きだった

夜に飲んだココア
何もないけど
みんなでくっついてるのが好きだった
どんなにスペースがあっても
一緒にいるのがすごく好きだったよ
明日も明後日も
いつか家を出ることになっても
一緒に入れる間は近くにいたかった

あの日も「行ってきます」と
一緒に手を振った
朝起きたら
小さな冒険だと笑って寝たんだ
でも起きたら
白い天井の見慣れない景色
耳に聞こえた名前を呼ぶ声

訳がわからなかった
ここはどこで
一緒にいたはずのお母さん
手の届く場所には姿が見えなかった
どこにいるの、お母さん

後で聞いたのは
お母さんが手の届かない場所に行ってしまったこと
大好きも、ありがとうも、ごめんねも、
全部全部足りないくらい
もっともっといいたかった
もっともっと一緒にいたかった
大好き
さびしい
ごめん
それでも、やっぱり大好き

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

大好き

どんな言葉を重ねてももう、届かないのはわかってるけどなにか伝えたかったので。
お母さん、大切にしてください。
いきなりなんの心構えもなく亡くなってしまうことがあるので。
たくさん大好きを伝えて、大切にしてください。
お母さん、大好き

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投稿日:2012/08/25 15:22:42

文字数:513文字

カテゴリ:その他

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