あの日温もりが この手を離れて
明日へ続く道さえ 消えてしまい
いつの間にか全てを 胸に押し込めて
優しさも遠ざけて 心閉ざす
鏡に映る自分は
黒い鳥の姿で
自分を嘆く日々に
誰の言葉も届かない
夕暮れの街の隅で
愛してくれと叫ぶ
暁の路地に ふと視線が止まる
一人の少女が俺に 話しかける
いつの間にか自分の 話をしだすと
彼女はその言葉に 耳を澄ます
人を避けて生きてきた
黒い鳥は泣いていた
誰かに心を開く
勇気があれば愛されると
誰かと生きいていきたいと
言葉が口から漏れた
いつしか世界が
変わっていく前に
空で歌を歌う鳥のように
明けてゆく 空で
飛べたならいいと思った
少女が手を差し出す
強くその手を握り返す
優しい温もりは
すぐそばにあったのだと
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