「大儀名分は善悪の天秤に関与しない」
そんな分かったような顔して目の奥はギラついてる
「刑事さんあんた、いい歳なんだから無理はすんなよ」
代金とコーヒーのカップを残し去っていくトレンチコート
カフェの店員 コーチマン ドクター
老婆 道化師 身売り 僧
見当たらない じゃなくて本当は
あんたがそうなんじゃないのか
今日の標的は813カラットのダイヤモンド
夜の街 月光のスポットライト
煙草の煙を透かして睨んだ先は
宝石の為なら何だってやるマーチャント
密売、騙り、誘拐、殺し
そんな奴に渡せない
今宵3時半にレッドダイヤを頂戴しよう
翻すマント 影で描いたスターダスト
演舞 燕尾 警鐘鳴いて包囲網特攻
そんなんじゃ甘いよ ルーザーの分かり切ったショータイム
トップハット 目逸らしたらもういない幻想
泡吹いて倒れる 名立たるガーディアン
「どうもどうも 例のモンはもらったよメルシー」
振り返れば唸るエンジン音
「また次」ってバイバイ
「刑事さんなんだい、また逃げられたってオチが付くんだろ」
「次こそは捕まえて見せます」
犯人は目の前にいるのに
今日の標的はプロビデンスの目象ったネックレス
夜の海 堤防とスポットライト
オペラグラスを覗いて睨んだ先は
「這い寄りし混沌」の異名を持つファムファタール
彼女に挑んだ同業者は誰も帰ってこなかった
「ようこそ 楽しいパーティー会場に」
客船のビュッフェ 突如指を鳴らした
乗客の悲鳴 爆発音 揺れる船体
漏れ出す黒煙の中
虚空を見つめ呪文を唱える魔女
光り出す胸元のネックレス
名状しがたき液体と気体に飲まれ
腐敗していく貴族達
地獄絵図を横目に朦朧としながらも
逃げろと本能が叫ぶ
甲板に出ると逃げ出した人達が集まっているが助けは無い
雷鳴と絶望の中
一人見覚えのあるコートの男がいた
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「出世出来ないなこりゃ」
今宵怪奇譚のバッドエンドを崩壊しよう
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油断した怪盗 海界へ誘う異形魍魎
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ミッドレンジ 援護 背中合わせの共闘
やはり狙うべきはあの本体だったんだ
ヘッドショットで一件落着の黎明に
首飾りの目が海中で僅かに光った
「大儀名分は善悪の天秤に関与しない」
そんな分かったような顔して目の奥はギラついてる
「刑事さんあんた、いい歳なんだから無理はすんなよ」
代金とコーヒーのカップを残し去っていくトレンチコート
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