夕べ飲み込んだ小さな苦悩は
今朝いよいよ胸に穴を空けそうで
こなすのに必死になって
忘れたいことだけ 消えないよ
不用意にも開け放った扉から
音もなく滑り込む焦燥
時計の針の音ばっか気にしてる
誰のせいにしてしまえばいい?
僕には何が残るんだ
僕には何が残るんだ
誰かが捨てた感情を
誰かが投げた惨状を
手に取っては持て余して
もう分からないよ
分からないのに
夕べ吐き出した小さな苦悩は
今朝可燃物として運ばれていった
燃やすのは大変ですか?
取るに足りないものなのでしょうか
不用意にも開け放った扉から
いつの間に出て行った幸福
忘れた頃またすれ違えたなら
ねえ、傍にいてよ 少しだけ
僕には何が待っている
僕には何が待っている
誰かが愛でた残照を
誰かが抱いた感傷を
手に取っては耳を寄せて
ああ、聞こえている
聞こえてるけど
床に散らばる悲しみも
大事に仕舞った思い出も
結局時間に埋もれてく
同じに埃を被ってく
残酷な世界は今日も
弱くて臆病な僕を
少しだけ庇ってくれるから
まだ平気だって思えた
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