【GUMI/鏡音リン】いつか見た憧憬【オリジナル】

欲しい物だけを全て抱えた
抗う感情を全て蹴散らし
窓の外から眺めるだけの
御高い観衆は電子の海へと
最終的決断は優柔不断
頼る相手など居ないのにな はぁ
ふと、背後で　笑う玩具と
世界が崩れる。

－君は気持ちを欲す
僕は全て持ってる
－欲しい物なら？
全て手に入れるだけさ

この世の価値あるものは
全てこの僕が手に入れるから
ずっとだっとさっと探して歩いたよ
この宝も今日から僕の家族さ


－まるで悪夢だね君の人生
－欲しい物だけ手に入れてさ
－ほら、傍にも落ちているだろ
－昔に捨てたその温もりを
本当は気づいてしまってたんだ
孤独に慣れてるふりをしたんだ
結局欲しいものなど全部
手に入れられてなどいないんだから
自明的尊厳感情
排他的利己主義妄想
誘惑的感情創造

星を眺めて泣いた夜はとても寒くて
空っぽの胸を満たそうと手を伸ばした
冷たい手を握り返した
懐かしい僕の心の中にある

ギュッとグッとずっと掴んで
泣いてナいて凪いだら愛いに
本当はいつでもここにいる

これから
ずっとだっとさっと
返しに行くよ何回だって
宝はいつでも傍にあるから