微かに影が映るのは
不完全さを模しているのです
隠れて様子窺うのは
わかってもらいたいからなのです
道端の蛍光灯がまるで
「必要ない」と言っているよう
のけ者にされてしまったと
笑いました
見えないふりした新月の空
本当はとても明るくて
非常階段を駆け下りた
いつものお馬鹿な僕でした
そんな、ある夜
一際輝く星を持って
自分の元へ出掛けました
「誰だって同じだったんだ」
僕はもう、いいんです
見えないふりした新月の空
本音はとても言い出せず
非常識なことを考えて
あたかもそれが正解のように
そうだ、あの夜
僕は――――
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想