ゼロサムゲーム

Ａ
遊ぶように　言葉紡いだ
意味を無くし無為にダラダラと
灰色の街に埋もれて
ここから声を張り上げている

歌うことすら　飽いた頃には
何も見出せずに
これまでを振り返っては
「あの頃…」などと呟いている

Ｂ
夢なら　それでいい
続ける意味もあるかもしれない
盲目的でも…
嫌なら　やめときな
ここから逃げ出す術などありはしない

Ｓ
πを分けよ　ゼロサムゲーム
鮮やかなチェリーの赤
痛み分けの戦いの中でも
何度も負け越している
賽を投げよ　ゼロサムゲーム
歪んだ哀しみ抱え
いつまでも信じているのか？
嗚呼！

Ａ
迷宮の　街をすり抜け
崩れた意志を積み木のように
不安定に重ね合わせて
壊れた笑顔　思い描いた

青い空から　落ちる憂鬱
この目を逸らせずに
何も無い　ただの空虚を
理想だなんて嘯いている

Ｂ
不安を　吐き出して
歪な程に拗れた世界を見つめる
目を閉じ
このまま　眠ろうか
夢でも呆れた戦いは続いて

Ｓ
カードを切れ　ゼロサムゲーム
コイントスは一度きりだ
積み上げた負けの海に沈み
泡が昇るのを見てる
駒を揺らせ　ゼロサムゲーム
痛みすら忘れたなら
もう二度と明るい朝など無い
嗚呼！

何を間違ったのかも
何がいけなかったのかすらわからないまま
何故こんなにも　嗚呼
不満を抱えてる？

Ｓ
πを分けよ　ゼロサムゲーム
目の前を横切る影
バラバラな記憶をつなぐように
ひたすら迷い続けてる
賽を投げよ　ゼロサムゲーム
誰かが振りまいた嘘
いつまでも信じているのか？
嗚呼！

Ｓ
カードを切れ　ゼロサムゲーム
コイントスは一度きりだ
君が賭ける手持ちの切り札を
いくつも捻り潰したら
駒を揺らせ　ゼロサムゲーム
我儘な心捨てて
この波に身を任せようか


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あそぶように　ことばつむいだ
いみをなくし　むいにだらだらと
はいいろの　まちにうもれて
ここからこえを　はりあげている

うたうことすら　あいたころには
なにもみいだせずに
これまでを　ふりかえっては
あのころなどと　つぶやいている

ゆめなら　それでいい
つづける　いみもあるかもしれない
もうもくてきでも
いやなら　やめときな
ここから　にげだすすべなどありはしない

ぱいをわけよ　ぜろさむげーむ
あざやかなちぇりーのあか
いたみわけの　たたかいのなかでも
なんども　まけこしている
さいをなげよ　ぜろさむげーむ
ゆがんだかなしみかかえ
いつまでも　しんじているのか
ああ

めいきゅうの　まちをすりぬけ
くずれたいしを　つみきのように
ふあんていに　かさねあわせて
こわれたえがお　おもいえがいた

あおいそらから　おちるゆううつ
このめをそらせずに
なにもない　ただのくうきょを
りそうだなんて　うそぶいている

ふあんを　はきだして
いびつなほどにこじれたせかいをみつめる
めをとじ
このまま　ねむろうか
ゆめでもあきれたたたかいはつづいて

かーどをきれ　ぜろさむげーむ
こいんとすはいちどきりだ
つみあげた　まけのうみにしずみ
あぶくが　のぼるのをみてる
こまをゆらせ　ぜろさむげーむ
いたみすらわすれたなら
もうににどと　あかるいあさなどない
ああ

なにをまちがったのかも
なにがいけなかったのかすらわからないまま
なぜこんなにも　ああ
ふまんをかかえてる

ぱいをわけよ　ぜろさむげーむ
めのまえをよこぎるかげ
ばらばらな　きおくをつなぐように
ひたすらまよいつづけてる
さいをなげよ　ぜろさむげーむ
だれかがふりまいたうそ
いつまでも　しんじているのか
ああ

かーどをきれ　ぜろさむげーむ
こいんとすはいちどきりだ
きみがかける　てもちのきりふだを
いくつもひねりつぶしたら
こまをゆらせ　ぜろさむげーむ
わがままなこころすてて
このなみに　みをまかせようか