
誰もおらぬ宴席の間
注ぐ相手もおらぬ一人酒
嘘で塗り固められた器に並並と
注ぐ注ぐ駆け巡った
罵倒の声すら供に呑み込む
浴びせられた「お前のせいで」
その言葉を忘るるまで煽る
一期一会とも言いますが後ろ見ることも許されぬのか
水面に揺れた波紋は落ちた雫か涙か
「鬼の言葉、真に受けるな」
口に出し続けた呪詛のように
「滑稽に踊る道化のようだ」と
水面の奥の【ワタシ】が嘲る
どれとこれとあれをあわせ混ざろう、混ざろう
きっときっと心地よい桃源郷さ
奥の其処の底まで手を引こう、手を引こう
向かうはハグレモノの大宴会
嗚呼、許しを斯うように手を合わせ
自己愛で紡いだ心に何の意味があるのか
恨み言から逃げ続けた。【流転シテ】廻ル掌ノ様
願い【望ミマス】思うほど
価値は私には無いんだろうな
嗚呼、鬼さん此方手の鳴る方へ。
一喜一憂胸が揺れた、覚めてしまうまで気づかぬ夢の
水面に落ちた雫が現実へと引き戻した。
「鬼の言葉、真に受けるな」
己が身に刻む呪ひ言のやう
涙の代わりがんじがらめで解けぬ鎖が首を絞めた。
どれとこれとあれを合わせ混ぜよう、混ぜよう
きっときっと心地よい酒池肉林が
奥の其処の底まで背を押そう、背を押そう
向かうはマガイモノの大宴会
嗚呼、祈りを捧ぐように手を合わせ
自己愛で紡いだ絆など何の意味があるのか
所詮は寄せ集めの無意識で、模(かたど)る【自己愛的パブリック】
輪の中の心地よさ離すにはとても口惜しい
そうだ、離しがたいのならば、溺れるような酒宴の中
酸いと甘いの境界もわからなくなってしまうほどに
酔いつぶれることすら幸せか【流転シテ】廻る世界の中
願い【望ミマス】願うほど価値は私には無いんだろうな
嗚呼、鬼さん此方手の鳴る方へ
十五の月の盃が光る
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自己愛的パブリック
当方製作TRPG「流転して望む、第三幕~酒呑童子が魅せる夢~」主題歌になります
「祈りを捧ぐように手を合わせ自己愛で紡いだ言葉に何の意味があるのか」
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