紋白蝶

花の香を
連れて舞う蝶は
柔らかな風を受け
月に映える

崩れそうな羽ではばたいて
光をこぼしながら夜を裂いた

眩しい朝焼けが この世界を包み
終わった夢から僕は君を探していた

今年の春 見つけた小さな蓮華草
君の香りをまだ少し残していた
ボロボロの羽ではもう飛べやしないから
優しい掌でそっと受け止めてよ

子守唄また聞かせてよ
透き通る君の声でほら
そっと揺れながら
光と戯れよう
命を燃やす様に

傷だらけの躰を寄り添い合うことで
枯れ落ちた蕾が花開く気がした
張り裂けそうな想い春風に載せたら
この愛はいつしか消えてなくなるだろう

僕の寂しさを慰めてくれてた
君の温もりが今も少し愛おしくて

今年の春 君から送られた手紙に
記された言葉が心駆け巡ってく
ボロボロの羽ではもう飛べやしないから
優しい掌でそっと受け止めたら
蛹の殻の中僕を眠らせて欲しい

白い羽君の手の上で
光をこぼしながら夜に消えた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

紋白蝶

閲覧数:130

投稿日:2013/12/11 23:39:40

文字数:413文字

カテゴリ:歌詞

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