堕ちる闇は鳥の如く
蒼く澄んで透ける
何処までも深い獣道に
私の足跡は残る
ただ、私が願うのはあのときの追憶ばかり。
遠く飛んでいった子供のころの風船のように
もうそれを思い起こすこともなくて
けれど見るとはっと彩りを
さらさらと清い砂のように奏でられるのは
どうして
明日はまた夕暮れが来るのかな
一瞬の戦慄に身を委ね
ふと息づく空を仰げば
ああ 小鳥が囀る
ひらりと風が舞い起こすのは
うがたれた塵となった
かつての慈しみ
何時までも広い蒼さに
その欠片は集う
飛せる鳥は闇の如く
黒く静かに横たわる
何処までも長い獣道に
私の歌声は響く
ただ、私が求むのはあのころの星霜ばかり。
高く堕ちていった古のころの天使のように
もう彼を愛で護ることもなくて
けれど聴くとすっと煌きを
ちりちりと箒星のように尾を引くのは
どうして
昨日はもう曙と沈むかな
永遠の安らぎに身を託し
つと息づく地を見つめれば
ああ 梢が囁く
ふわりと風が舞い去ったのは
遥か彼方へ消えてゆく
かつての憎しみ
何時までも遠い蒼さに
その欠片は散る
いつかはあと黄昏に戯れるかな
狭間の追憶に身を置いて
ほと旅立つ向う香れば
ああ 何かが轟く
LaLaLa…………――――
獣道に私の歌声が透ける
獣道に私の足跡が濁る
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