【A】
忘れてしまったんだろう
排気ガスが目に染みて
涙を流す君がただ、愛しい

【B】
公園に揺れるブランコも
夕焼けの映えるあの色も
瞼の裏では霞んでく
半分くらいは捏造さ

【S】
あーあ、きっと
知らぬ間に増えていく 偽物センセーション
なにもかも少しずつ 大袈裟に移してく
そのなかでひとつだけ 塗り替えたくないなぁ
君のこと 君だけは どうかそのままで

【A】
失くしてしまったんだろう
アスファルトに輝いた
虹色のガムを見つめる君の目は

【B】
道端に落ちる虫の死骸
世界を嫌ったあの人も
心の奥では蓋をして
できるだけ多くゴミに出す

【S】
そうね、だって
簡単に創られる 歪んだディストーション
邪魔ならばなにもかも 忘れることを許す
だけどいまひとつだけ 失くしたくはないなぁ
君がいつか微笑んだ 記憶だけはまだ どうか どうか……

【S】
知らぬ間に増えていく 偽物センセーション
なにもかも少しずつ 欠き消して殺してく
そのなかでそのままで 残していきたいなぁ
君だけを好きだった この気持ちだけは どうかこのままで

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憂鬱センセーション

美しい記憶の消費期限を教えてほしい。
あの頃のあの子を、景色を、空気を、色鮮やかなまま自分のなかに閉じ込めておくのは、思うよりもずっと困難なこと。

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投稿日:2015/07/27 19:50:52

文字数:474文字

カテゴリ:歌詞

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