ワイングラスにこぼれた嘘
瞳の中に渦巻く過去
泡沫の言葉が描いた
真実を煙に巻く絵画
あなたがいる未来
わたしだけの未来
どちらが良いかなんて
まだ分からないわ
気高く妖艶に
微笑む口元に
僅かに浮かんで消える
ワタシも同じ
何も言わず立ち去る背中
持て余す指でなぞる過去
満たされることのない夜を
埋め合わす愛に溺れるの
着飾り舞う姿
曝け出した姿
魅せるための答えなど
どこにもないわ
突きつけられている
答えは一つだけ
鏡に映ってるのは
ワタシの姿
あなたがいる未来
わたしだけの未来
どちらが良いかなんて
まだ分からないわ
瞳を泳がして
強がる口元に
頬を伝う雫など
欲しくはないの
あなたがいる未来
わたしはもういない
荒野に残された
徒花 一輪華
心を泳がして
次へと発つ時を
迎えるまではこのまま
溺れていたい
<<ひらがな>>
ワイングラスにこぼれたうそ
ひとみのなかにうずまくかこ
うたかたのことばがえがいた
しんじつをけむにまくかいが
あなたがいるみらい
わたしだけのみらい
どちらがいいかなんて
まだわからないわ
けだかくようえんに
ほほえむくちもとに
わずかにうかんできえる
ワタシもおなじ
なにもいわずたちさるせなか
もてあますゆびでなぞるかこ
みたされることのないよるを
うめあわすあいにおぼれるの
きかざりまうすがた
さらけだしたすがた
みせるためのこたえなど
どこにもないわ
つきつけられている
こたえはひとつだけ
かがみにうつってるのは
ワタシのすがた
あなたがいるみらい
わたしだけのみらい
どちらがいいかなんて
まだわからないわ
ひとみをおよがして
つよがるくちもとに
ほほをつたうしずくなど
ほしくはないの
あなたがいるみらい
わたしはもういない
こうやにのこされた
あだはな いちりんか
こころをおよがして
つぎへとたつときを
むかえるまではこのまま
おぼれていたい
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