七月(なながつ)末、昼下がり 夏の最中
僕は一人、傘持って 散歩に出た
38℃の熱 アイスリングすらすぐ溶けた
炎天下の通い路(かよいじ)は日陰もなく
通り過ぎる行雲(こううん)に空を仰ぐ
流れゆくこの時代
憧れた夏はもう来ない
僕が生まれたばかりの朝は涼しくて
風も吹いてた
栄えるほど熱を上げる時代
アスファルトだらけの道を
僕は歩いていくよ
影がまた掛かった 雲は甘く笑った
ドレミのヨーヨー 賑わう声
祭囃子が聴こえてくる
竹林(たけばやし)を越えた先、古い神社
記憶よりも綺麗だな、赤い鳥居
初めてのお小遣い
掴めそうなあの雲を買った
僕が生まれた頃から空は気まぐれで
同じことはない
現在(いま)が過去へと流れる中で
変わらないものはいくつだろう
僕は傘を畳んだ
立ち止まって、目を閉じて耳を澄ます
蝉時雨と、水音と、木のさざめき
僕が生まれたばかりの頃と同じ音
馴染みの音
現在(いま)が過去へと流れる中で
変わらない僕を誇っていこう
懐かしさを覚える夏の色の濃さがちょっと
綺麗だったから
写真を撮って枠に収めるとどうしてかな
切なくなって
そんな夏の一頁(1ページ)
それでも僕は今でも夏が好きだ
●綿雲メモリーズ(歌詞応募)
https://piapro.jp/t/ArnW
こちらに応募しました!
が、残念!
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想