何を言っても
何をしても
全部作り物に思えて
苦しくなって
消えたくなって
また顔を落とした
剥がれていったものが多すぎて
表面の薄さが際立って
簡単にヒビが入りそうな
花瓶で肌を切ったみたいに
真っ赤なソレがあったかくて
根っこはずっと冷たくて
やけに静かな真ん中と
冴えた頭に笑えた
明日さ
もう嫌だな
絶えず襲い来る感情に呑まれて
きっとまた
もう始めてる
何度も同じ世界線を辿って
呟きと呼吸の最中(さなか)に
交わる吐息はまだ甘い
ほろ酔いに酸(す)いを吐き出した
ふらふら独り言を
大人になったら
何かが変わるかな
時間がただ過ぎて
重ねたのは年の数だけだった
後ろめたさがまた増えた
カタツムリを眺めていたの
雨が止んだことに気づかないくらい
伸びた髪を切るように
地に落ちたら汚れちゃって
逆さまを嫌ったまんま
何度も矛盾を犯していた
更なる思いの浮き彫りに
悔しさ混じりの藍の味
トクトク音を立てるのは
一本線の波モニター
明日さ
もう嫌だな
耐えず震える手を取って
きっとまた
もう逃げている
裸足で傷から滲み出たような
戸惑いと迷いの間に
望む未来は見えていない
空回り千鳥脚でほら
ゆるゆる独り言を
毛羽立った温もりに
埋もれた人生も悪くない
冷ややかな線をちょん切って
しまうのもいいでしょ
言葉ばっか
溢れてるの
音には成りもしないのに
解けていた靴紐が
邪魔になっていたような
そんなもんかな
明日さ
もう嫌だな
やめたいくらいに嫌だな
もういっそ
ここから飛び出して
体を宙(ちゅう)に投げようか
光に反射する様を
想像したら怖いけれど
明日さ
また生きているなら
ど真ん中歩けば良いの
それでもやっぱり
立っていたら
もう一度繰り返すだけだ
ずるずる独り言を
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