いつもは詰められた着物の襟元が
寝返り打つたび少し緩む
少しずつ、見え隠れする
その首筋に
ゾクリとする

この感情は
いったいなんだろう。

いつもは敵対し、反発しあい
なのに、ただ、そこに静かに横になり眠りについている

寝返りを打つしぐさに
寝顔に
あどけなさを覚え

日ごろ、こちらを見る目の鋭さが
鋭さの落ちたその眼もとが

ひどく、そそられる。

鎖骨
首筋
目じり

そっと口付けて
いつ起きるのだろうとうかがう

どんな反応をするのだろう・・・・



いつもは閉められた裾が
寝返り打つたび少しはだける
少しずつ、見え隠れする
その足元に
ゾクリとする

この感情は
いったいなんだろう。

いつもは敵対し、反発しあい
なのに、ただ、そこに静かに横になり眠りについている

寝返りを打つしぐさに
見え隠れする足に
色気を感じ

日ごろ、こちらを嫌悪するかのように
すぐさま立ち去るその足が
ムホウビにさらけ出され

ひどく、そそられる。

くるぶし
ふくらはぎ
太もも

そっと口付けて
いつ起きるのだろうとうかがう

どんな反応をするのだろう・・・・

そっと手を差し入れいて、様子を見る・・・・。
びくっとはねる体を無理矢理押し付け、
目を覚ました目を見
開こうとした唇を覆いかぶさるように貪る

はだけきった着物
あらわになった太もも
その奥には快感

ふさがれた唇からは次第に声にならない声が発せられる。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

煩悩

歌としてでも小説としてでもどちらでも・・・。自分がいま、思ったことを文字にしてみました。

閲覧数:116

投稿日:2012/01/13 23:55:10

文字数:617文字

カテゴリ:その他

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