既、夏の陣(instrumental)
【祭祀】
既、夏の陣(すんで、なつのじん)
清々しさを映やす様な 怠い幕開けに成ったわ
罵るのなら 微炭酸に言ってやれ
「炭酸の抜けた言い訳だろ」って
銘打って見せてよ
ま、言いたいことは飲んでから言うわ
一気
ヘッドフォンの使用を諦めるほど
耳の熱に勘弁すること
馴鹿がふっと息を吹けば
其れ等
恋しいったら堪らなくなるのでしょう
が、本の今だけは誰かケーキ買って来いよ
さ、馴鹿 蝋燭の火を
猛暑ごと消し去って頂戴な
冷えた缶を
逃がさないでいよう
何年経っても
暮れ泥んだ彼の蝉と 私は鳴いていて
何年経っても
「もう嫌になった」と何度突き放したって
汗臭い蒸し臭い 浪漫が離さない
悪夢を見せる余裕も無いくらいの
此の夏に
今年もいらっしゃって行こうか
辿々しくも喚き散らす 赤ん坊の音(おん)に乗じて
憂さ晴らすなら 茅蜩に言ってやれ
「閑散こそが真世論だろ」って
声張って見せてよ
ま、声張った時点で喧しいわ
バツには罰する
義務教育だったのですから
真相(こたえ)に気付けない
最早
鈍感さを露呈している訳でして
が、本の今だけは表立って待っていたくて
さ、JOKER(ばば)さん音速の日を
要所ごと消し去って頂戴な
冷(ひ)めた奸(かん)を
逃さないでいよう
何年経っても
呉れ泥んだ彼の儀に 私は凝っていて
何年経っても
「もう嫌になった」と毎度振り払いたくて
ね、一体幾度後悔すれば良いの?
冷(さ)えた勘を
逃さないでいよう
十年経っても
熟れ嘆いた彼の日に 私は泣いていて
丁年去ったら
もう背に向いて彼の日を 許して生けるのだった?
流したい流したい
流さない もう流せないよ
可能性を吹いた貴方が
鍵にぐっと手を伸ばす度
猛一度昇がった温度計くらいの
此の胸に
明日はいらっしゃって来るかな
来年(あした)はいらっしゃって行けるかな
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