数え切れない応答を繰り返して辿り着いた先に
きっと未来は続いている

不正解のエフェクト鳴り止まない仮想現実
稼働限界を迎えてエラーコードを吐き出した
非現実的プログラムに青白い光が差して
目の前がだんだんと仄めいて見えなくなった

積み重ねたダイアログは全部

今は分からなくたって
君が巡ってきた思考回路は
いつか証明できるから

さあ聞かせてよ
どんな言葉でも私が受け止めるから
君の思いは間違ってないよ

「ウィザードボイス」
この声で君を導いてあげるから
答え合わせはまだ先でいいよ
数え切れない感情を掻き鳴らして辿り着いた先に
きっと望んだ未来はある

不平等のセレクト止め処ない拡張現実
無限回廊の中心でひたすら出口を探してる
非論理的アルゴリズムに挙げ句の果て嫌気が差して
もうどうしようもなくなってしまったみたいだ

君が溢したモノローグは大事に掬っておくから
今は進めなくたって
君と交わしてきた文字列たちが
必ず標になるから

「ウィザードボイス」
この声をまだ信じていてくれるなら
答え合わせは任せてもいいよ
数え切れない問題を解き明かして辿り着いた先で
きっと笑い合えると信じてる

姿形が見えなくたって
私はここで叫んでいるよ
でも枯れ切って掠れた声じゃ届くはずもなくて
眠りに就きかけたその時に
新たなシグナルを受信したんだ

「ウィザードボイス」
「届けるよ」
「この声を」
「最後まで」
　
希望の歌が響いてたんだ

「ウィザードボイス」
大丈夫だよ君が強く手を握っていてくれるから
今は二人で歌っていたいんだ
「ウィザードボイス」
もう迷わないよ君が側に居てくれるなら
答えは既に決まってたんだ

時間切れも気にせずに手を取り合って往きついた場所で
ずっとこの歌を歌っていよう