At a sign

爛れたニヒル　贄の肋　グシオンの炯眼を巡る
木霊する叫き　泣き喚き　「仕合せ」をと阿呆らしく希った

因縁果の顛末でさえ　薄ら嗤みの翳りに燻る
様あ見ろ　これが褒賞だ　後は精々　零から死に直せばいい

ヴネメデ　言葉に隠せ　ヴネメデ　抗う意志を
ヴネメデ　言葉に託せ　ヴネメデ　彼方のソナタを

ヴネメデ　言葉に隠せ　ヴネメデ　抗う意志を
ヴネメデ　言葉に託せ　前哨戦　目を凝らせ　僕ら

鄙びた街の轍を踏む　石盤のグシオンが冷笑って
矯飾の儘　終夜　隠れ鬼のベベが赤子を攫った
赤錆びた夕映えの冬　毒を飲んで存えたユダが言った
性無口は緻蜜な味　これが言葉という名の遅効毒



暈けたアジイル　蠅の鋳型　グシオンは神殿に眠る
篤とご覧よ　妬み嫉み　「不死逢わせ」だと腕を失った

鎮魂歌と天罰を受け　北叟笑むインキュバスの夢
百々目色　これが幻想だ　君もレイデー　涅槃は順路の通り

ヴネメデ　言葉に隠せ　ヴネメデ　抗う意志を
ヴネメデ　言葉に託せ　ヴネメデ　ティアマトの仇を

ヴネメデ　言葉に隠せ　ヴネメデ　抗う意志を
ヴネメデ　言葉に託せ　延長戦　地揺るがせ　僕ら

戯けと夢の二枚舌　嘘とナイフはグシオンに授かった
天啓　神の因から　君じゃないと世迷も受け賜った
青褪めた来光の詩　嘘を吐いて殺されたユダが言った
馬鹿な口は閉じるが増し　これが言葉という名の遅効毒

「真正な言葉は見つからぬ場所に眠る」




ひらがな表記　音数確認


【読み　音数】　
・「だん」「せん」など
　「ん」とセットで一音になる箇所は（　）でまとめています
・は→わ　を→お　へ→え　と書き換えています
・「っ」や「ー」については音と音の間のものに関しては表記を省略しています
　音として「っ」が必要なところは書き換えて表記しています
　例）　なった→なた　でー→で
・発音上近い音に変換している箇所があります　
　例）　きょう→きょお

以下ひらがな表記　音数確認



ただれたにひるにえのあばら　　ぐしおん　の　けいがんをめぐる　　　　　26
こだまするあめきなきわめき　　しあわせおとあほらしくこいねが　た　　　29

いんねんかのてんまつでさえ　　うすらえ　み　のかげりにくゆる　　　　　26
ざまあみろこれがほうしょうだ　あとわせ　ぜ　ぜろからしになおせばい　　29

ぶねめで　ことばにかくせ　ぶねめで　あらがういしお　　　　　　　　　　22
ぶねめで　ことばにたくせ　ぶねめで　かなたのそなたお　　　　　　　　　23
　
ぶねめで　ことばにかくせ　ぶねめで　あらがういしお　　　　　　　　　　22　
ぶねめで　ことばにたくせ　（ぜん）しょ（せん）　めおこらせ　ぼくら　　22

ひなびたまちのてつおふむ　　　せきばんのぐしおんがせせらわら　て　　　28
きょおしょくのままよもすがら　かくれおにのべべがあかごおさら　た　　　28
あかさびたゆうばえのふゆ　　　どくおのんでながらえたゆだがい　た　　　28
さがなぐちわちみつなあじ　　　これがことばというなのちこうどく　　　　28


ぼけたあじいるはえのいがた　　ぐしおん　わ　しんでんにねむる　　　　　26
とくとごらんよ　ねたみそねみ　ふしあわ　せ　だとうでおうしな　た　　　27

ちんこんかとてんばつおうけ　　ほくそえ　む　いんきゅばすのゆめ　　　　26
どどめいろこれがげんそうだ　　きみもれいで　ねはんわじゅんろのとおり　29

ぶねめで　ことばにかくせ　ぶねめで　あらがういしお　　　　　　　　　　22
ぶねめで　ことばにたくせ　ぶねめで　てぃあまとのあだお　　　　　　　　23

ぶねめで　ことばにかくせ　ぶねめで　あらがういしお　　　　　　　　　　22
ぶねめで　ことばにたくせ　（えん）ちょ（せん）　ちゆるがせ　ぼくら　　22

たわけとゆめのにまいじた　うそとないふわぐしおんにさずか　た　　　　　28
てんけいかみのよすがから　きみじゃないとよまいもうけたまわ　た　　　　28
あおざめたらいこうのうた　うそおついてころされたゆだがい　た　　　　　28
ばかなくちわとじるがまし　これがことばというなのちこうどく　　　　　　28

しんせいなことばわみつからぬばしょにねむる　　　　　　　　　　　　　　19