手を繋いだoff vo

手を繋いだ




夏空が終わる前に
この気持ちが色づく前に
水面に映って揺れたビー玉みたいに

鮮やかな蝉の声に
淡く滲む湿った肌に
僕らはキスをした
いつか終わりを交わすように



眩しい日差しに
真夏の色に
目を合わせた声に
立ち止まってた

風に舞う白に
鼓動の温度に
塗り合わせ重ねた恋に



青空の雲にもういっそ
笑い合えた今日、
君の細い指も
歪んだ二人の陽炎

「また明日」ってもう一度、きっと、
巡り逢えたように今日をもう一度
想いが叶わないよう手を繋いだ



夏空が終わる前に
この気持ちが色づく頃に
眩しい日差しに、ふわり
風に舞うみたいに

二人歩く夏の匂いに
並んでいた小さな影に
僕らが逃げ込んだ
夕立の後の虹かかる未来に



さめない熱に
高鳴る温度に
確かめ合うために
待ち合わせた

早まる歩幅に
気づかないふりで
ただ会う度交わした声に



青空の雲にもういっそ
笑い合えた今日、
君の細い指も
歪んだ二人の陽炎

「また明日」ってもう一度、きっと、
巡り逢えたように今日をもう一度
想いが叶わないよう手を繋いだ