エビルオイスター_inst

大塩杭夢

まだ足りないもの掻き集めて
立ち止まることを恐れては
才をくれだなんて
我儘を零しているの

失くしたもの　手にしたもの
見比べても意味などないから
もう振り向かないと
言えない弱さに笑われて

また届かないものに憧れては
無力感に苛まれながら
何にもないやって
泣き言が溢れてゆく

使い古された　言葉が止まないや
呪いのように浮かんだ　足枷を外して
何度でもしつこく走り出して

何を目指して
生きてきたんだ

憂うような曇空から覗く太陽
輝きに目が眩んで怖気づいた
何食わぬ顔で過ぎてゆく人々の
背中を只　意地になって追い抜かして行くんだ

まだ足りないもの掻き集めて
立ち止まることを恐れては
才をくれだなんて
我儘を零している

使い古された　言葉が止まないや
呪いのように浮かんだ　足枷を外して
何度でもしつこく走り出して