時計が回る
時計が回る
しかも逆の 左回りで
時計が回る
くるくる回る 高速で
時計が戻る
時計が戻る
しかも逆の 反対回りで
くるくるくる 戻っていく
確かに 時間よ戻れと
お願いしたけれど
本当に戻るなんて聞いてない
巻き戻されていく周囲
目が回りそう
いったいどこまで戻っていくの
あらわれた君の姿
ああこれは今日の
朝の風景
ここで止まった
◇
時計が進む
時計が進む
今度はいつもの 右回りで
時計が進む
カチコチ進む ゆっくりと
時間が過ぎる
時間が過ぎる
今日の 時間が過ぎていく
チクタクカチコチ過ぎる
気付いた
これならやり直せる?
放課後言い合いになった
あんな事本当は
言いたくなかったから
もう一度きたチャンス
放課後の教室で
心臓が張り裂けてしまいそう
覚えのある会話
繰り返してしまわぬように
私は 目を閉じた
◇
「どうした?」
そう問いかける君
私は深呼吸して
「ずっと好きなの!」大きな声で叫んだ
目を見開く君
もう後には引けない
落ちる沈黙
舞い上がるカーテン
どうか届いて
ずっと抱いてたこの想い
もう友達じゃ
不満足なの
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