明日が見えない 暗闇の中で
ただこの身体が朽ちて死ぬのだけを待っていた
理不尽な潮流に心は食い潰され
時代錯誤(アナクロ)な象りは 鋼鉄の 魂の棺へと変わる
愛されたかった 必要とされたい
それ以外に生きる意味や理由など持たない
狂疾愛(マニア)に成された愛玩、さもなくば奴隷
ひとたびそれを失えば もはや この命に価値などないのだと
There is no heaven that wait for us…
偽りの幸せと 諦めに鳥たちは酔っている
閉ざされた世界で待つのは 愛撫か、屠殺用のナイフか
とうに傷だらけの心に 寄り添うのは君の小さな身体
“失いたくない”目覚めた瞬間 僕を包んでいたカゴが破れた
支配者のご都合が作り出した 不自然な生命
夢を見ることすら許されないというならば
この世界を捨てよう、君と逃げよう 抵抗のための逃走を
さあ今から始める物語(サーガ) 臆病者の名も無き酔夢譚
この身に生えた 翼など幻想
そんなことは最初から分かっていたはずなのに
泥にまみれながら君と歩むたびに
原始徒手(アナログ)の機関が 精一杯 生きる歓びを歌うんだ
There is still no heaven that wait for us…
but I believe there is still some hope, and tomorrow.
執拗なカササギと 金の籠の鳥たちは嘲笑う
“地を這うお前に何が出来る 諦めろ、すべては運命だ”
擦れて傷だらけの体に 繋がるのは君の小さな手
渇いた喉で 空に叫んだ “まだまだ 負けるわけにはいかない”
錆びついた階級社会(アンシャン・レジーム)を 模倣した生命
祝福されなかった敗北者の無為な残骸(スクラップ)よ
諦めの悪い僕らが出会うのは 希望、それとも絶望?
今はまだ分からなくていい ただ思うがままに走ればいい
途切れたはずの道が 少しずつ繋がっていく
天国への扉など閉ざされても構わない あくまでも神が拒むなら こじ開けるまでだ
支配者の捨てた熱き魂も 模倣した生命
気まぐれな祝福を撥ねつけてひた走れ
この世界はきっと、もっと広いはず 運命に抗う闘争を
震える手と手、繋ぎ合えば 臆病者も少しだけ強くなれる
ハリボテの階級社会(アンシャン・レジーム)に 牙を剥く疑似生命
生存へのエゴと執着を見せつけて歌え
諦めの悪い僕らが掴み取る 名も無き未完の酔夢譚(サーガ)
明日来たるべき結末に至り “つづく”と刻む最高の終焉(フィナーレ)
There is no heaven that wait for us,
but there is “Land of hope” welcoming us on this earth.
レジスタント・エンジン
“ずっと幸せに暮らしました”。―――そんな感じの、最高のフィナーレを。
久しぶりに胸アツ系を。前のやつがあまりにもアレだったので・・・。
といっても中身は「落日蒸機帝国とイカロスの羽根」の焼き直しです。・・・つーか、主題が同じです。どんだけ自分『大脱走』好きやねん(汗)
「人間に限りなく近いけれど人間ではないもの(奴隷とかアンドロイドとか)」「力的、立場的に弱いもの」が、全身全霊を懸けて命や心を知り、社会のお決まりに抵抗する話が好きです。立場が違うものの目を通してこそ、私達が普段当たり前だと慣れきっているものが見える気がするから。
・・・まあ、にしてもこれは全部自分の妄想なんですけどね・・・。あの平和的な児童向け物語をなぜここまで中二に改変してしまったし;
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