花火の咲く頃に
花火の咲く頃に
-----------
宙に舞って咲いた光の花
色とりどりの願い 君の瞳
照らしてくれよ
遠い記憶 刻んだ物語
またどこかでさ 会えるって思った
華やぐ祭囃子
行き交う人達の笑い声
抜けた先 朽ちた灯籠
腰掛けた君がいた
偶然とか 必然とか
そんな柔なものじゃなくて
神様の悪戯
無邪気に 繊細に
手を引かれて走った
星空の下
宙に舞って咲いた光の花
賑わう声もやがて消えて一瞬の静寂
「綺麗だね。」って笑う君の顔は
心なしか憂を帯びていた
~~~~~~
「嗚呼、そっか。
こんな暑い八月の日だった。
私は・・・」
あの夏の陽炎は鮮明だ
逆さになった世界は
鈍い音が響いた光景は
焼き付いたまま
~~~~~~
「どうして笑ってるのに涙を流してるの?」
顔 背ける君
ああやってさ こうやってさ
他愛もないことでずっと笑えたらいいな
宙に舞って咲いた光の花
色とりどりの想い 君の涙
晴らしてくれよ
祭終わって帰る人達の列
繋いでいた手は空を
時が経って 灰になって
あの日あの夏の幻想
そして不意に 嗚呼
宙に舞って咲いた光の花
色とりどりの欠片 君と見てた
空を映した
宙に舞って咲いた光の花
繋いだ手の温もりも
「綺麗だね。」って笑う君はいないけど
またどこかでさ 会えるって思った
コメント0
関連動画2
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想