あなたが酷い男なら
こんな想いしなくて済んだのに…

何も知らなかった
澄んだ少女の頃
あなたに出会いました
年上の優しい男

心が削がれるような
身を焦がす感情
嗚呼、これが、これが、初めての
恋なのですね

私はまだ知らなかった
本当のあなたという男
振り撒く優しさ全部
私だけに向けてほしかった

遠くから見つめて
あなたを知った頃
あなたの心には
留まれないとわかりました

心が締め付けられて
涙が零れてく
嗚呼、これが、深い悲しみが
恋なのですね

あなたの大切な女
あなたに選ばれた女
彼女がうらやましい
あなたを一人占め出来た女

あなたに恋したことを
あなたを愛せたことを
初恋があなたであること
心から誇りに思います
ただ一つ悔いを言うなら
あなたに愛されてみたかった
あなたの優しさを
一人占めさせてほしかった

あなたが(彼女が) 酷いヒトなら
こんな想いしなくて済んだのに…
私が何も知らない
少女だった頃の初恋