ともす

これは夢なのかな
現実なのかな
夢を語るのはいつまで？
現実と違うと嘆くのはいつから？
朝起きて思うの
この街は幸せ？
夜眠りにつくの
明日は来るの？
夢を背負って現実を生きる...

世界が夢に包まれていく頃に
ほら、僕たちのパレードが始まる
心の準備はいいかい？
星が音を奏でて
光のカーテンが闇に揺らめく
モノクロの虹が僕らを繋ぐよ
窓の鍵はあけておいて
空を飛ぶ靴は僕と君の
プレゼントはないけれど
ふわふわの雲をあげる...

唾液を絡めて
吐息を感じて
ひとつになったつもり
所詮別々のいきものけだもの
分かり合おうなんて無理な話
愛に言葉はいらないなんて
どこの誰が言ったのかしら
同じものを食べて飲んでも
同じ顔にはならないし
同じ声にはならないわ...

この気持ちを包んで
腐らないように
ゴミ箱に捨ててしまおう
この気持ちを切り刻んで
何かわからないように
庭に蒔いてしまおう
気付かなければ良かったんだ
こんな気持ちがなければ
涙なんか知らないままで
あなたの 笑顔 声 仕草...

硝子ごしの光は
それでも眩しくて
どれだけ遠く離れていても
それでもこんなあたしを照らすの
邪魔のない光は
ぼやけて霞んで
たった少しのゆがみのせいで
光があたしに届かないみたい
君はまだ輝いているの？
あたしは君を探せるの？...

一人でも生きていけるし
独りでも生きていけるよ
音がなくても生きていけるし
歌がなくても生きていけるよ
それでもやっぱり
君の涙が見たいから
僕は言葉を届けるんだ
君一人でも生きていけるし
僕一人でも生きていける
それでもやっぱり...

すき と書いて
きらい と読むの
きらい と書いて
すき と読むの
あなた と書いて あたし
あたし と書いて あなた
同じものならば
同じものでしょう？
だってココには
違うものなんてないでしょう？...