two_four

まだ手を出すには早い 心を乱したら負けだ
たったこれっぽっちのすれ違いが こんな溝を作っちまうんだな

ただお互いに待ってる 責任を無くした台詞を
ほんのわずかな穴を狙う キャッチボールとは話が違うさ

夜明けの霧が張り付いたまんまで
鼻をかむように捨てられちまう愛と比べられちゃ困るんだ
濡れた...

街は静かなカーニバル
さまよえる雲が落とす涙には
陰は僅かにも残らず
ひとり静かな窓を開け
薄暗い部屋で何をしているの?
それは在りし日の無情
街角を曲がれば
魂の鎮められし花束
すべてがfiction
僕が生きるには ここは苦しすぎた...

向こうから来る人をよけて この道をゆく
ひとつだけ空いた座席を 隠しながら空を見る
僕らは心を開けないうちに 同じ箱に押し込まれた
なぜここに生まれたのかも知らないうちに
いま箱の外を許されて明るい空に包まれた
分け合った心が 散らばってゆくのを ただ眺めた
そして手を取りあって 言葉の手前で誓い合...

月は沈み またいつか昇るだけ
この時間がゆるやかに押し出されていくのがいいね
冷えた手は 暖まってゆくだけ
今日もひとつの鍵が開けられてひとつの鍵を閉じた
ゆらり 蝶が頬をかすめ通る
その瞬間さえも針は揺れるのに
僕はまた 流れる雲を見失ってしまう
遠く遠くを眺めすぎると
近くに戻れなくなってしまう...