作品一覧
その他
オンガク
月下に生まれた緑の髪の娘は花に抱かれ眠っていた。 いつ眠りについたのか、ここがどこなのかもわからなかったが 夢幻のなか現実と思い出を見つめていた。 幾千の光と闇をくりかえし時折一頭の熊が訪れる。 彼女を抱く白い花が一輪枯れるごとにまた花をもってくる。 その長い爪が月光に輝く緑の髪を器用に梳き 安らか...
月光花
眠り