タグ「雑音ミク」のついた投稿作品一覧(103)
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スクランブル待機室に待機してから半日が経とうとしている。
正直、何もしないでこうして座っているだけなのは暇と言えば暇だ。
警戒態勢など敷かれていなければ、今頃いつもの上空警戒任務で空に漂っているか、訓練用シミュレーターをやっているかどちらかだろう。
しかしいざとなれば優先的にここに待機させら...Sky of BlackAngel 第十三話「ソード小隊」
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(二時間前)
「お呼びでしょうか。世刻司令。」
「ええ。あなたにお話しておくことがあります。かなり重要なことです。ですが機密情報のため、声に出して話すのはやめましょう。いくらこの部屋が防音でも、一応ね。」
「では、筆談……ですか。」
「そんなものではありません。」
「では……。」
「あ...Sky of BlackAngel 第十二話「虚」
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夜の静寂を基地の中に轟くサイレンが破った。それに叩き起こされた僕は反射的にベッドから飛び起き、タイトとキクもけたたましいサイレンの音に反応してスリープモードから目覚めた。
「博士!これは……。」
「ひろき、こわいよ……。」
「スクランブルだよ。基地のレーダーが敵を捉えたんだ! すぐに決められ...Sky of BlackAngel 第十一話「予期せぬ交戦」
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珍しく、夕食の直後俺達はブリーフィングルームに集められた。
何でも、至急隊員達に伝えることがあるそうだ。
「隊長。」
「……何だ。」
「なーんか今日調子悪くねぇか。今日出撃できなかったのがそんなに悔しいか?」
「……違う。」
麻田が俺の心境を無視したような発言を連発してくれる。たのむか...Sky of BlackAngel 第十話「スクランブル」
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「……という訳さ。」
話し終えるとたいとは席に背もたれた。
話はだいたいわかった。たいとたちはあの船で敵を倒したあと、私と一緒にヘリでそのまま基地に来て、そのまま仲間になるらしい。しかしまだ納得いかないことがある。
「あの、たいと?」
「なんだい。」
「なんで君達が水面基地にくるんだ?」
...Sky of BlackAngel 第九話「兵器?」
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ヘリという乗り物の中は意外と広い。中には私とパイロットだけだ。足元を見ると、そこには黒く細長い鉄の箱がある。何が入っているかは分かる。これで敵を倒す。するとスピーカーからパイロットの声がした。
私はヘリの窓から海を見下ろした。司令の部屋のテレビで見た船が少しずつ近づいてきた。
◆◇◆◇◆◇...Sky of BlackAngel 第八話「黒い刀」
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まだ深夜の時間。俺は恐ろしさの余りベッドから飛び起きていた。
頬を伝う冷たい感触を手で拭うと、顔面が汗で濡れているのがわかった。
「どうしたの?隊長。すごくうなされてたんだよ。」
「朝美……。」
暗闇で見えないが、俺のベッドの横に朝美がいるようだ。
「悪い夢でも見たの?」
「ああ……。...Sky of BlackAngel 第七話「予知夢」
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ゆっくりとキャノピーが上がっていく。俺はヘルメットを脱ぐと顔の汗を拭った。
何か不吉な予感がする……体が緊張で張り詰めていた。あのような不可解な事件はこれまで起こったことがなかった。
タラップを使わずに機体から飛び降りると、足音が地下格納庫中に響いた。俺は格納庫の出口に向かって歩きだしながら、...Sky of BlackAngel 第六話「インストール」
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「十二時方向、速度五百キロ、高度は一万フィート。同高度だな。もうすぐ目視で確認できる。各機減速。不明機を取り囲むぞ。」
ただ青いだけの空に一粒の小さな点が見え始めていた。おそらくあれが例の不明機だ。
「見えてきた。」
俺達はさらに距離をつめていく。次第に機体のカラーや形が明確に見えてくる...Sky of BlackAngel 第五話「不明機」
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巨大な地下駐機場。この基地のあらゆる航空機が格納されている。離陸の際には、ここからエレベーターで地上のカタパルトを装備した射出滑走路に上げられ、最大四機発進できるようになっている。この水面基地にはこのような最新設備が数多く配備されている。この基地は言わば前線基地なのだから。
俺達はヘルメットを片...Sky of BlackAngel 第四話「凶の兆し」
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二〇二〇年。今、日本は隣国の興国と一触即発の状態になりその上、強大な軍事大国となってしまった。
今から五年前、興国ではテロなどで内戦が絶えない状況だった。日本でもテロ行為が行われることがあった。それも、二年前には沈静化したように見えた。そして日本は、興国へ自衛隊の海外支援派遣を実行したのである。...Sky of BlackAngel 第三話「新人配属」
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午後五時四十分。俺は部下と共にブリーフィングルームを出た。
先の空戦テストのデブリーフィング(帰還報告)だ。だが敗北のショックからテストから得られたデータにも目を通す気は無かったし、ただテストの感想を適当に述べただけだった。
俺の隣で肩を落として歩いている、麻田武哉中尉の表情は溢れ出る悔しさと...Sky of BlackAngel 第二話「それぞれの仲間
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ゆっくりと上を見上げる。見上げた先には光が漏れている。
光は徐々に近づいてくる。エレベーターが作動音とアラームを轟かせ、私を暗い地下から明るい地上へと連れて行ってくれる。
やがてエレベーターはゆっくり止まる。そして、まっすぐ見つめた目線の先には、雲ひとつない青い空!
ああ、今すぐこの背中にあ...Sky of BlackAngel 第一話「テスト」